これでもう失敗しない!農家が教えるおいしいお米の選び方
おいしいお米ってどんなお米でしょう?野菜や果物においしいものの見分け方があるようにお米にもおいしいお米の見分け方があります。今回は農家視点のおいしいお米の選び方をお伝えします。ぜひお米選びの参考にしてください。
みなさんにおいしいお米を食べてもらいたいです!
古米より新米の方がおいしいけれど・・・
新米はみずみずしく香り・風味が豊かで粘りがあります。新米は古米に比べて水分量が多く、でんぷん質も豊富に含まれるからです。
古米はお米の表面が酸化し、お米の脂質が変化して独特の臭いが出てきてしまいます。また、水分が抜けて硬くなりもちもち感が失われてしまいます。
炊き上がりがくっつきにくく食感は固めになりますが、料理次第ではそれらをいかすこともできます。例えばお寿司・チャーハン・ピラフ・リゾット・カレーなど。古米は価格が安くなる傾向にあり、お米が硬い分水を足して炊くことで炊き上がるお米の量が多くなるので育ち盛りのお子さんがいる家庭では重宝します。
単一原料米か複数原料米はどっちがおいしい?
「単一原料米」は産地・品種・生産年度の3つが同じお米。
つまり、新潟県魚沼産コシヒカリの単一原料米は100%新潟県魚沼産コシヒカリです。
「複数原料米」や「ブレンド米」は2つ以上のお米の銘柄を混ぜたものです。
例えば「コシヒカリ」と「あきたこまち」をまぜたお米は複数原料米またはブレンド米です。
お米は粒の大きさや品質が揃っているほどおいしく感じます。産地や生産年度が揃っている方が品質も揃いやすいです。特に生産年度が古いものが入っている場合もありますので注意が必要です。
ただ、お米のプロであるお米マイスターが銘柄ごとの良さを引き出しながらブレンドしてくれているものもありますので複数原料米が必ずしも悪いお米というわけではありません。
欠けやひび割れがないか
お米が割れてしまう原因はお米が発育・肥大する時期に気温が高すぎたり、刈り遅れや高温乾燥などが原因の場合もあります。これらは胴割れ米(どうわれまい)と呼ばれます。
このような胴割れ米は一般的に流通することはほぼありませんが、業者に乱暴に扱われたり乾燥することでひび割れができてしまうこともあります。
ひび割れたお米は割れているところからでんぷんが溶け出し、炊くとべちゃべちゃになってしまいます。
お米の粒の大きさが揃っているか
お米の粒がそろっていないと水の浸漬スピードが異なり、炊きムラができてしまいます。お米の大きさが揃っていると歯ざわりや舌触りが均一のおいしいお米が炊き上がります。
複数原料米やブレンド米よりも単一原料米のほうが粒が揃っている傾向があります。ただ、お米マイスターがこだわったブレンド米はその辺も考慮されているでしょう。
透き通っているか
お米は白っぽい半透明の粒をしていますが真っ白く濁っているお米もあります。これは「粉状質粒(ふんじょうしつりゅう)」と呼ばれるお米です。
お米が成熟していく段階で成熟段階での日照不足や夏場の高温などで米粒の中にデンプンが十分に生成できないとこのようなお米になります。白く濁ったお米は炊飯時にベタつきの原因になり、歯ごたえや粘りがありません。逆に柔らかいお米が好きという方にはおすすめです。
白いお米が1〜2割程度入っているだけならほとんど味や炊きあがりが変わりません。それ以上白いお米がたくさん入っているお米は価格が安い傾向にあります。
食べきれる量を
お米は精米されてから時間が経つにつれて鮮度が落ちていきます。新鮮なうちに食べきれる量を買いましょう。精米してから夏場なら2週間、冬場なら1~2か月程度で食べきることが理想です。
精米日がより新しいものを選ぼう
お米は精米してからどんどん鮮度が落ちていきます。
逆に精米年月日が新しいものほど新鮮なお米となります。
店舗で購入する場合は精米日をチェックしてできるだけ新しいものを選ぶといいでしょう。
通販やネットショッピングでは注文後に精米して送ってくれるお店もありますよ。
精米したばかりのお米でも、保存方法が悪いと劣化が進んでしまいますので直射日光・高温多湿を避けて保管してください。
まとめ
おいしいお米の選び方
- おいしさで選ぶなら新米、量で選ぶなら古米
- 選ぶなら単一原料米かお米マイスターがブレンドしたブレンド米か複数原料米
- 欠けやひび割れがないか
- お米の粒の大きさが揃っているか
- 透き通っているか
- 精米日がより新しいものを、食べきれる量買おう
ぜひ参考にしておいしいお米を食べてね!
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