袋のまま常温はNG!農家が教えるお米の保存方法
お米を買ってきて袋のまま置いてるんだけどこれでいいのかしら・・・正しい保存方法が知りたい!
お米は実は生鮮食品。間違った保存方法だと味が落ちてしまったり、最悪虫やカビが発生してしまうこともあるんだよ!
農家さんが手間暇かけて育てたおいしいお米。
そんなお米をおいしく食べれるよう、保存方法を見直してみませんか。
この記事は以下のように思っている方のお役に立てると思います。
- お米を常温で保存してもいいの?
- どうしてシンク下に収納しちゃダメなの?
- どこに保存したらいいの?
- どれくらいの期間保存できるの?
- おすすめの保存容器は?
- お米をおいしく食べたい
お米の保存で大切なのは以下の3つです。
- 保存場所
- 保存期間
- 保存容器
正しく保存して、おいしいお米を食べましょう!
常温やシンク下はNG
常温やシンク下に収納している方もいるかと思いますが、お米には適した保存場所ではありません。
夏場や梅雨時など湿度の高い環境ではお米が湿気を吸い取って酸化するので味が落ち、最悪カビが発生してしまいます。
ちなみに米袋には小さな空気穴が開いていますので未開封だとしても湿気を吸い取ります。
特にシンク下は湿度が高いので絶対にNGです。
そして夏場は気温も高くなります。
室温が15℃以上の場所にお米を保存すると虫が発生する可能性が高まります。
夏場は常温保存はやめたほうがよさそうね。でも冬場なら気温も湿度も低いし常温でもいいんじゃない?
それがそうとも言えないんだよ。
秋から冬にかけては空気が乾燥します。
乾燥した環境に密封せず置いておくと、表面にヒビが入ったりお米が割れてしまいます。
こうなったお米を炊飯するとべたついたごはんになってしまいます。
お米の保存に適している場所
お米の保存に適している場所は以下の場所です。
- 温度が低い(目安は5℃程度)
- 湿度が高すぎず低すぎない(目安は70%前後)
- 直射日光が当たらない
- 暗い場所
じゃあ、どこがいいの?
お米の保存におすすめな場所が冷蔵庫の野菜室。
なぜ野菜室かと言うと温度が低い冷暗所だからです。
長期的な品質保持に理想の温度
季節を問わず一定の温度で保存でき、もちろん暗くて直射日光を避けることができます。
メーカーによっても異なりますが一般的に野菜室の温度は3℃~8℃なので長期的な品質保持に理想の温度です。
お米の保存温度の理想は15℃程度とも言われますが、それはお米屋さんなどが玄米を保管する上でランニングコストと品質保持両方の面から見ての理想の温度です。
低温で保存することで冬眠のような状態になり酸化の速度を遅らせることができますので品質保持第一に考えるならば5℃程度が理想でしょう。
湿度に関してはばらつきあり
野菜室の湿度はメーカーや機種によってばらつきがあるようです。
一般的には20%~50%ほどのものや高湿度機能を備えたものだとは60%~90%のもの、湿度の調整自体しないものもあるようです。
湿度に関しては100%理想とはいかないかもしれませんが、それでもやはり一般家庭には野菜室が手ごろな保管場所と言えます。
お米の保存期間
お米は生鮮食品の扱いで賞味期限や消費期限が記載されていません。
そこでお米を購入する際は精米年月日に注目してください。
お米は精米してから日がたつごとに劣化していきますので、精米年月日が新しいものほど新鮮なお米となります。
おいしくいただくには購入後(精米後)なるべく早めに食べるようにしましょう。
先ほども触れましたが米袋には小さな空気穴が開いていますので、未開封だとしても関係ありません。
おいしく保存できる期間の目安
- 秋冬(10月~2月)2カ月
- 春(3月~5月)1カ月
- 夏(5月~7月)3週間
- 盛夏(7月~9月)2週間
上記期間を過ぎても風味は劣りますが食べれないということはありません。
あくまで自己判断ですが虫やカビが発生していなくて見た目に問題がない限りは食べることができます。
お米の保存容器
米袋のままはNG 密閉容器に詰め替えて
お米は空気に触れることで酸化が進み風味が劣ります。
臭いも吸いやすく、付いてしまった臭いは取り除くことができません。
そこで保存する際はお米をしっかりと密封することが大事です。
米袋には小さな空気穴があいていますので買ってきたまま保存するのではなく、密封できる容器に移しましょう。
容器は清潔に
お米を使い切ったらきれいに洗ってから新しいお米を詰め替えてください。
古い米ぬかやゴミなどが残ったままだと虫などが発生する原因となります。
おすすめの保存容器
ここからはおすすめの保存容器と価格・お手入れのしやすさなどそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
おすすめの保存容器は以下の5つです。
- ペットボトル
- ニトリ 冷蔵庫用米保存容器
- タワー 1合分別 冷蔵庫用米びつ
- 貝印 真空ポンプ 保存袋
- ジップロック
ペットボトル
飲み物を飲んだ後ペットボトル利用する方法。
お米は匂いが付きやすいのでなるべくミネラルウォーターの入っていたペットボトルを使ってください。
ジュースやお茶が入っていたペットボトルを使用する場合は良く洗い乾燥させてから使いましょう。
- 安い
- お米が出しやすい
- 縦置き・横置き収納が可能
- エコ
ペットボトルを再利用すれば安価でエコ。縦長なので野菜室にもコンパクトに納まります。
- 口が狭いのでお米を入れるのに手間がかかる
- 洗いにくい
- 洗浄後中が乾くまで時間がかかる
口が狭いのでお米を入れる時はじょうごなどを使わなくてはいけないのが面倒です。また、洗浄もしにくく洗浄後も中を完全に乾かすまで時間がかかります。完全に乾かないうちにお米を入れるとカビの原因となってしまいます。
ニトリ 冷蔵庫米びつ 2kg
メリット
- 湿気・酸化をふせぐパッキンとロック付き
- 冷蔵庫での出し入れが便利なハンドル付き
- 縦置き・横置き収納が可能
- 取りはずしが簡単でお手入れがしやすい
- 値段が安い
デメリット
- お米が2kgしか入らない
お米を毎回2kgずつ買っている方なら問題ないのですが、5kgや10kg買うという方には2kgの保存容器は小さいですね。5kg買ってきて2kgはこの保存容器、3kgは袋のまま保存というのもおすすめできません。そうなると何本も必要になり、野菜室の中でもかなりの存在感になってしまいます。
タワー 1合分別 冷蔵庫用米びつ
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メリット
- 計量カップなしで1合ずつお米を出せる
- お手入れがしやすい
中に12分割の仕切りがありお米が1合ずつ入るよう設計されているのでお米を計る必要がありません。2合なら2つ、3合なら3つキャップを開けて注げばいいのでノンストレスです。
すべてのパーツが分解できるので細かいところまでしっかり洗えて衛生的です。
デメリット
- お米が1.8kgしか入らない
- 高価
先ほどのニトリと同じデメリットがあります。そしてこちらは1.8kgなので中途半端にお米が余ってしまいます。
貝印 真空ポンプ 保存袋
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袋に入れて専用の真空ポンプで空気を抜くもの。袋のサイズはS/M/Lあり、Lのサイズが27.5×27.5cmなので3kg近くのお米が収納できるかと思います。上記商品はポンプとS/Mサイズの袋が3枚ずつのセットです。Lサイズの袋は単体でしか売ってません。
袋単体の商品がこちらです。
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メリット
- 真空保存することでお米のおいしさを最大限保てる
- コンパクトに収納できる
- 繰り返し使えてエコ
お米は空気に触れつことで酸化が進み風味が劣りますので、最大限おいしさを保ちたいのなら真空保存がベストです。
こういった袋状の保存容器は形が自在でお米が減ればその分コンパクトになります。
デメリット
- 高価
- 真空にする作業が手間となる
ポンプとS/M/Lの袋が10枚入ったセットが2500円。袋単体だとLサイズ20枚入りで2000円なので1枚あたり200円。洗って繰り返し使う方にとってはそこまで高価ではないかもしれませんが、こういった袋類は洗って完全に乾くまでに結構時間がかかるので使い捨てにしてしまうとコストはかかってしまいます。
そしてお米を出したらまた真空にする作業が毎回となると手間が増えてしまいます。
ジップロック
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袋のサイズはS/M/Lあり、Lのサイズは27.9cm×26.8cmなので3kg近くのお米が収納できるかと思います。
メリット
- 密封できる
- お米の出し入れが楽
- 安価
- コンパクトに収納できる
- 手入れが必要ない
真空状態とまではいきませんがある程度密封でき、お米の出し入れが楽です。こちらも袋状の保存容器で形が自在なのでお米が減ればその分コンパクトになります。
値段はLサイズ20枚入りで800円ほどなので一枚あたり40円。使い捨てできる価格なのでお手入れの手間が省けます。
デメリット
- ゴミが増える
今の世の中はプラスチックごみを削減しようという流れになっているので使い捨てするのはエコではありません。洗って繰り返し使うこともできますが、袋類は洗って完全に乾くまでに結構時間がかかってしまい手間が増えます。
それぞれのメリットとデメリットをふまえてあなたのライフスタイルに合った商品を選んでね!
まとめ
簡単にまとめると以下のようになります。
■お米は密封容器に入れて野菜室に保存する
■精米後秋冬は2カ月、春は1カ月、夏は2~3週間を目安に食べきる
■お米の保存容器のおすすめ
→ペットボトル
→ニトリ 冷蔵庫米びつ 2kg
→タワー 1合分別 冷蔵庫用米びつ
→貝印 真空ポンプ 保存袋
→ジップロック
ぜひ、かしこく保存しておいしいお米を食べてね!
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