うるち米ともち米は何が違う?気になるカロリーは?
2021年10月12日
日本の食卓に欠かせないお米ですが「うるち米」や「もち米」「白米」などいろいろな呼び方がされます。
「うるち米」や「もち米」「白米」とは何でしょう?何が違うのでしょう?
この記事は以下のような内容になっています。
- 「うるち米」って何?
- 「もち米」と「白米」とは何が違うの?
- 「うるち米」と「もち米」のカロリーや栄養価って違うの?
- 炊き方も違うの?
これらの違いを知るとお米を食べるのが楽しくなるよ!
うるち米とは
私たちが普段食べているお米です。お米の袋の名称欄に「うるち米」や「精米」と書いてあるものはうるち米です。
「コシヒカリ」「あきたこまち」や「ひとめぼれ」など色々な銘柄がありますがこれらはうるち米の品種です。
うるち米を炊くとふっくらとしているのが特徴です。
もち米とは
お米の袋の名称欄に「もち精米」と書いてあるものはもち米です。
もち米は餅や赤飯などに使われます。もち米をはもちもちとしていて粘り気が強いのが特徴です。
「うるち米」と「もち米」の違い
うるち米ともち米には以下のような違いがあります。
- 見た目の違い
- デンプンの違い
- 栽培方法の違い
- 炊き方の違い
- カロリーなど栄養素の違い
一つずつ見ていきましょう。
見た目の違い
まず、うるち米ともち米は見た目に違いがあります。
うるち米は白の半透明ですがもち米は真っ白でうるち米よりも丸みを帯びています。
デンプンの違い
お米の70%は「デンプン」でできています。うるち米ともち米の大きな違いはこのデンプンの性質の違いで決まります。
デンプンにはアミロースとアミロペクチンという2種類が存在しますがこれらの含有量が違います。
アミロース:15~20%
アミロペクチン:80~85%
アミロペクチン:100%
アミロースとかアミロペクチンとか難しいカタカナですね。それぞれの性質の特徴は以下の違いがあります。
アミロース | 水に溶けるデンプン アミロースを含むことで炊きあがりがふっくらする 多いほどパサパサして粘りが少なくなる 少ないほど粘りか出てもちもちとした食感になる |
アミロペクチン | 水に溶けないデンプン 多いほど粘りか出てもちもちとした食感となる |
日本人はもちもちとした、アミロースの含有率の低い「低アミロース米」を好む傾向にあります。
ちなみにインディカ米(俗に言うタイ米)はアミロース含有率の高い「高アミロース米」です。アミロースの含有率は25~30%、アミロペクチン70~75%ほどです。
一般的に、新潟産コシヒカリのアミロース含有率は16~17%位だよ!
栽培方法の違い
うるち米ともち米をでは栽培方法も異なります。両者を近くで同時期に育てると花粉が混じってしまうので時期をずらしたり田んぼを話して栽培しなくてはなりません。
また、もち米は背丈が伸びやすく倒れやすいので窒素系肥料を控えて栽培します。
炊き方の違い
うるち米と白米では炊き方にも違いもあります。それぞれの炊き方の違いを見てみましょう。
白米
- 米一合に対して水は200cc前後で炊く
- 30~60分程度水に浸す
うるち米を炊く際の水の量はお米1に対して水は1~1.2となる200cc前後が一般的です。
白米の場合炊く前にできるだけ多く水を吸わせた方がふっくらとした炊き上がりになります。
硬めのごはんが好きなら水を減らして、柔らかめが好きなら水を足してね。マイは固めが好きだから米1:水1(お米一合に対して水180cc)で炊くのが好き!
もち米
- もち米一合に対して水は180ccで炊く
- 水に浸さない
もち米を炊く際の水の量はもち米の容量と同量かです。つまりもち米一合に対して水は180ccで炊きます。
もち米の場合は水の吸収率がいいので浸水せずに炊くのが一般的です。水に浸すと炊くときに炊き水がない状態になってしまいます。
(品種によって多少違う場合もあるのでパッケージの表記に従ってください。)
「うるち米」と「もち米」の栄養成分
うるち米ともち米では栄養素にも違いがあります。
それぞれの炊飯後の栄養素を見てみましょう。ごはん茶碗一杯は一般的には150gと言われますのでその量での栄養素です。
テーブルの内容 | うるち米 | もち米 |
エネルギー | 252kcal | 303kcal |
炭水化物 | 55.7g | 43.9g |
タンパク質 | 3.8g | 3.5g |
脂質 | 0.5g | 0.5g |
もち米の方が若干カロリー高めだね!
「白米」と「うるち米」「もち米」の違い
うるち米ともち米の違いは理解できましたね。
では、「白米」も良く聞く言葉ですが「白米」と「うるち米」、「もち米」は何が違うのでしょうか?
白米とは精製米とも呼ばれ、うるち米ともち米の総称を言います。
そもそもですが、お米とはイネ科の種子すべてのことです。そのお米は玄米と白米に分類されます。玄米とは稲の籾(もみ)から籾殻(もみがら)だけを除去したもの、白米は玄米を精米し、糠(ぬか)と胚芽(はいが)を取り除いた状態ですね。そして白米はデンプン中にアミロースを含んでいればうるち米、含んでいなければもち米と分類されるのです。
つまり精米したうるち米は白米、精米していないうるち米は玄米。精米したもち米は白米のもち米、精米していないもち米は玄米のもち米となります。
まとめ
- 「うるち米」とは「コシヒカリ」のように普段食べているお米
- 白米はうるち米ともち米の総称
- うるち米ともち米の大きな違いはデンプンの性質
【うるち米】
アミロース:15~20%
アミロペクチン:80~85%
【もち米】
アミロペクチン:100% - ごはん茶碗一杯(150g)あたりのカロリー
うるち米:252kcal
もち米:303kcal
次にご飯を食べる時は日本のお米特有のふっくらもちもちの食感を楽しんでみてね!
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